第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 2回戦

2回戦の相手は「隠岐」。
初対戦です。

棋譜こちら

ym将棋の評価値的には、途中から一方的に不利な状態でした。

後手:oki
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
                                                        • +
v香 ・ ・ ・ ・v玉 ・v桂v香
・ ・ ・v銀v金 ・v金v角 ・
・ ・v桂v歩 ・v歩 ・v歩 ・
v飛 ・v歩 ・v歩v銀 飛 ・v歩
・v歩 角 歩 ・ ・ ・ ・ ・
v歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・
・ 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩
・ ・ 金 ・ 金 ・ 銀 ・ ・
香 桂 ・ ・ ・ ・ 玉 桂 香
                                                        • +
先手:ymshogi 先手の持駒:歩三  手数=48 ▽7四歩 まで

図の局面で角が死んでしまい、▲96香△同飛で香と歩を交換した後、結局角を取られて一気に評価は劣勢に。
ただ、局後の感想戦では、隠岐の作者さんは、この後の攻防が怖かったとのこと。

後手:oki
後手の持駒:銀 香 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
                                                        • +
v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香
・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・
・ ・v桂v銀 ・v歩 ・ と ・
v飛 ・ ・ ・v歩 ・v玉 ・v歩
・v歩v歩 ・v金v銀 ・ ・ ・
・ ・ 歩v角 ・ ・ ・ 歩 ・
歩 歩 ・ 角 歩 歩 歩 ・ 歩
・ ・ ・ 金 金 ・ 銀 ・ ・
・ 桂v龍 歩 ・ ・ 玉 桂 香
                                                        • +
先手:ymshogi 先手の持駒:歩  手数=80 ▽3四玉 まで

後手玉は一時25まで上がってきた後、▲26歩に対して△34玉と引いたところで、囲いらしい囲いもなく前線に出ている状態です。
ここでym将棋は▲22と、としてしまうのですが、もし▲36歩と突いていたら後手も大変だったらしい。(△同銀と取れないため)
ym将棋がなぜそれを評価しなかったか、その時は間違って枝刈りされていたと思っていました。
しかし後で調べてみると、別に枝刈りされていたわけではなかったようです。
PVSを入れている関係で、▲36歩に対しては△23玉の1手だけを読んでおり、
▲36歩△23玉に対し、▲25歩で有利にはならない、と見ていたようです。
駒の相関関係の評価がもっとうまくできていれば、▲36歩を指せたかもしれません。