第22回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 1回戦

5年連続の選手権となりましたが、一昨年・昨年に引き続き、オープン戦にもfloodgateにも参戦しないままの本番。
ただ、自宅PCではかなりの数の連続対局をこなしていて、だいぶバグをつぶしたので、
それなりの戦いはできるだろうと見込んでました。
以下、自戦記です。


1回戦の相手は「GA将!!!!!」。
オープン戦では一度当たったことがありますが、選手権では初対戦です。

棋譜はこちら。
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc22/kifu/WCSC22_L1_GAS_YMS.html

作者さんとはym将棋のモニターで一緒に観戦していました。
先手のGA将!!!!!には定跡が入っていないということで、初手からいきなり30秒思考して▲76歩。
3手目▲77角で、ym将棋の方も定跡から外れました。
5手目で▲78銀と上がったのは、金の斜め上に銀がある場合の評価が高いためだとのことです。


おやと思ったのが図の局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
                                                        • +
v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香
・v飛 ・v銀v金v金v玉v銀 ・
v歩 ・v歩v歩 ・ ・v桂v歩v歩
・ ・ ・ ・v歩 歩v歩 ・ ・
・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・v角 ・ 銀 ・ 歩 ・ 歩
歩 歩 角 歩 歩 ・ ・ 歩 ・
・ ・ 銀 ・ 玉 飛 ・ ・ ・
香 桂 ・ 金 ・ ・ 金 桂 香
                                                        • +
先手:gasyou 先手の持駒:なし 手数=36 ▽6二銀 まで

この時点で、ym将棋の評価値は+300〜400程度(後手有利)を返しているのですが、
ここで先手が▲35歩と突いてきます。
後手ym将棋は当然△同歩と取りますが、ここで評価値が急落して、ほぼ互角の評価に。
▲35歩△同歩の後、▲38飛と回られると、後手は35の歩が浮いています。
それを△36歩と突き捨てて▲同飛となったのが次の局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
                                                        • +
v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香
・v飛 ・v銀v金v金v玉v銀 ・
v歩 ・v歩v歩 ・ ・v桂v歩v歩
・ ・ ・ ・v歩 歩 ・ ・ ・
・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・v角 ・ 銀 ・ 飛 ・ 歩
歩 歩 角 歩 歩 ・ ・ 歩 ・
・ ・ 銀 ・ 玉 ・ ・ ・ ・
香 桂 ・ 金 ・ ・ 金 桂 香
                                                        • +
先手:gasyou 先手の持駒:歩  手数=41 ▲3六同飛 まで 後手番

ここでym将棋は1分25秒使って、△84飛。
評価値はほぼ互角、読み筋は▲35飛△55歩▲同飛△54飛▲34歩打△53飛などとなっていました。
しかし、先手が▲34歩と打つと、33の後手桂が死んでしまうのが読めていなかったようです。
実際に▲34歩と打たれてから気付いたものの、その後は見せ場なく、ずるずるといってしまいました。
0勝1敗。